「人事異動」の2つの目的をわかりやすく解説

4.ビジネススキルを支える基礎知識
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各社で部署や地域が変わる人事異動がおこなわれます。人事異動の季節になると、各社ともざわざわしますよね。

人事異動は組織に大きな負荷がかかります。引継ぎによる業務量増だけでなく、担当変更による売上減やトラブル発生等もおきます。

ただ、人事異動はおこなわれます。なぜ人事異動がおこなわれるのか?人事異動のメリットは何なのか?

この記事では、この疑問を解決できるように人事異動についてわかりやすく解説します。

今はテレワークや転勤なしなど、新しい働き方を各社が取り入れています。

これにより、働く人への負荷は低減できます。ただ、その負荷の低減が、働く人の成長を阻害する要因にもなるのです。人事異動の目的を理解すれば、どんなことが課題になるかわかります。

私は、今まで人事異動経験は数十回あります。嫌なこと・悲しいことだけでなく、うれしかったことも沢山あります。そんな経験も踏まえて人事異動について解説します。

この記事は、
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験

これらの経験を持つよしつが実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい、ビジネススキル向上のための基礎知識をわかりやすく解説

人事異動の「目的」

  • 戦略実行のための最適配置
  • 働く人の成長

人事異動の目的は上記2つです。そしてこの2つを同時に実現することが良い人事異動となります。

人事異動の「詳細解説」

人事異動とは、組織を変えることと、各組織に所属する人を変えることです。当然何かの意図があります。

人事異動の目的である2つをそれぞれ解説します。

戦略実行のための最適配置

組織は戦略に従うのか?戦略は組織に従うのか?について、人により考え方が違いますが、私は、組織は戦略に従うと考えています。

なぜ組織は戦略に従うのか?

目指す姿(=ゴール)があり、ゴールと現状との差が問題で、問題の中に解くべき問題として課題があり、課題解決のための作戦が戦略・戦術です。

会社は、上記の流れで仕事をしています。

(詳しくは、「ゴール・課題・戦略を1枚の絵で表す」超簡単解説&使い方紹介を参照)

戦略は仮説=作戦=実行前のものなので、実行してはじめて良いか悪いかがわかります。

実行のために、最大限効果が発揮できるように最適な組織を作る必要があります。

良い作戦=良い戦略があっても、実行されないと良い戦略ではなくなります。なぜなら結果が出ないからです。

したがって、最高の戦略を立ててから、結果を出す実行力を担保する組織を作る必要があるので、組織は戦略に従うとなります。

ということは、戦略が変われば当然組織が変わります。結果、人事異動が必要になるのです。

働く人の成長

一方、働く人の成長も会社は考えます。なぜなら、組織は人が支えるからです。

だから、従業員にどのように成長してもらうかは、とても大きなテーマです。

成長のために必要なことは、様々な経験から学ぶことです。特にやったことがないことを乗り越えていく経験が必要です。

できることをいくら経験しても今までの知識と能力で簡単にできてしまいます。

ということは、同じ年月の仕事の経験において、今までやったことがないことを沢山するのか?今までと同じことをし続けるのか?では学びに差が出ます。

したがって、人の成長を考えると定期的に仕事を変える必要があるのです。

そうすることで、今までの知識に加えて、新しい知識を加えることで、今までとは違う能力が発揮できます。

でもこの話をすると反論が出てきます。同じ仕事でも成長できますよ!と。

確かにスペシャリストを目指すのであればその通りです。でも、企業ってスペシャリストだけでは、回りません。

絶対に組織を回す立場(管理職)が必要です。

その人たちがいないと、各個人が自分勝手に解釈して、バラバラなことをやり続ける組織となります。

したがって、会社の方向性を考える人や課題を解決する人たちを育てないといけないのです。そのためには、様々な経験が必要なのです。

ただ、これがやりたくてもできない組織もあります。

特定の得意先を10年以上担当し続ける営業担当が、沢山いる会社もあります。営業担当が変えると売上が落ちる典型的なパターンです。

この原因はシンプルです。会社の強みで受注しているのではなく、個人のスキルで受注しているだけです。

会社の強みを作ることを放棄して、個人に任せてしまっています

会社の都合で、本来育ってほしい人を育てない環境になっています。

だからこそ、この原因を解決する管理職(経営者含む)を作らないといけないのです。

戦略を実行するために、各業務で長い経験があり、内容を熟知した人たちで実行する方が、実行する力が上がることは間違いない。

ただ、そうすると、人が育たない。この二律背反問題を解くことが人事異動なのです。

人事異動の「まとめ」

  • まずは戦略を立てて、それを実行する組織を作る
  • その際に人を育てることも同時に行う
  • この二律背反問題を解くのが人事異動

二律背反問題 かつ 感情が絡みますので、人により人事異動のとらえ方が変わります。

その際は、2つの目的に立ち戻ってください

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