「ブランド・ブランド力・ブランディング」の意味と違いを解説

3.ビジネス基礎知識
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「ブランド」「ブランド力」「ブランディング」という言葉、なんとなくわかっているようで、その違いを説明するのは難しいと感じていませんか?

ウェブで調べても、言葉の「意味」や「手法」、「目的」がごちゃ混ぜになっていて、かえって混乱することもあります。

さらに、企業目線と消費者目線の解説が混在していることも、分かりにくさを助長する原因です。

この記事では、これらの言葉を整理し、それぞれの意味と違いをわかりやすく解説します。

この記事は、

・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験

これらの経験を持つ「よしつ」が実体験から得たことを元に書いています。

(あわせて読みたい、知っておきたい ビジネス基礎知識

ブランド・ブランド力・ブランディングとは?

・ブランドとは、他と違うと識別された状態のこと(結果)
・ブランド力とは、機能にプラスされる価値のこと(能力)
・ブランディングとは、会社がブランド力を上げるために行う活動(プロセス)

それぞれを説明すると上記となります。

それぞれを解説します。

ブランドとは?

他と違うと認識された状態のこと(結果)

ブランドとは、企業や商品、サービスなどが人々に与えるイメージや印象の総称です。

単なる名前だけでなく、ロゴ、デザイン、キャッチコピー、品質、価格、歴史、そしてそれらを通して顧客が感じる体験など、あらゆる要素が複合的に絡んで形成されています。

ブランドは、企業や商品を競合他社と差別化し、顧客との間に特別な関係を築く上で重要な役割を果たします。

まずは、「ブランド」と単体で使われている場合は、他と違うと認識された状態のことと理解しておきましょう。

「ブランド」という言葉は “焼き印” を意味する古ノルド語 brandr が起源で、そこから「家畜の所有の証 → 商品の識別 → 企業や商品の価値・イメージ」という流れで発展してきた言葉と言われています。

ブランド力とは?

機能にプラスされる価値のこと(能力)

「ブランド」という言葉に「力」という言葉がついて「ブランド力」という言葉になっています。

「ブランド」はあくまで違いです。そして違いが「力」になることが「ブランド力」です。

一般的に「力」という言葉はプラスの意味で使われることが多いので、ブランド力とは、企業や商品、サービスなどの通常の機能に加えて、プラスアルファの影響力や価値があることの意味合いとなります。

鞄を例に考えてみましょう。鞄の本来の機能は「荷物を運ぶこと」です。しかし、高価なブランドバッグを買うのは、単に荷物を運びたいからだけではありません。

「高級感」「信頼性」「社会的ステータス」など、機能以外の価値を求めているからです。

このように、本来の機能に加えて、消費者が魅力を感じる付加価値がブランド力です。 ブランド力が高いと、多くの人に知られ、品質やサービスに信頼が生まれ、競合よりも高い価格で売れるようになります。

ブランディングとは?

会社がブランド力を上げるために行う活動(プロセス)

会社が、ブランド力を上げるために行う行動の総称です。

実際の活動で言うと、「広告宣伝でイメージ付け」「店舗の内装を豪華にする」「商品の見せ方を工夫する」「購入者により良い体験をしてもらう」などがあげられます。

これらの活動を通じて、企業は「ブランド」という特定のイメージを確立し、顧客との間に「ブランド力」という強い結びつきを生み出すことができます。

消費者がブランドを求める理由

・安心感と信頼性
・自己表現とステータス
・ストーリー性

上記3つがブランドを求める理由です。それぞれを解説します。

安心感と信頼性

ブランド品は、一定の品質が保証されていると期待できます。また、長く愛されているブランドは、実績と信頼があることで安心して購入でき、その上、失敗のリスクも減らせることが期待できます。

自己表現とステータス

自分がどのような人間であるかを示す手段として、ブランドを活用することができますし、他の人に対して、社会的な地位などを伝えることができます。

また、 特定のブランドを愛用することで、同じ価値観を持つコミュニティに属していると感じることもできます。

ストーリー性

ブランドの歴史や創業者の思い、開発秘話などに触れると、消費者は「自分もその思いに共感したい」と感じます。

また、ブランドのストーリーを持つ商品を選ぶことは、「私はこういう価値観を大事にしています」という自己表現になります。

その上、ブランドのストーリーを知ることで、商品購入が単なる「モノ消費」ではなく「体験消費」に変わります。

これら3つのことをまとめると、「心理的な満足感や自己実現」という言葉に集約されます。

ブランドは、単なる商品ではなく、消費者の生活の一部となり、その人らしさを表現する手段として機能していると言えます。

ブランド・ブランド力・ブランディングの「まとめ」

・ブランドとは、他と違うと識別された状態こと(結果)
・ブランド力とは、機能にプラスされる価値のこと(能力)
・ブランディングとは、会社がブランド力を上げるために行う活動(プロセス)

企業にとっては、ブランド力を高めることで、同じ商品でも高く売れるようになり、利益率が向上します。

消費者にとっては、「失敗したくない」という安心感や、「自分らしさを表現したい」という心理的な欲求を満たすことができます。

このように、ブランドは企業と消費者をつなぎ、双方にメリットをもたらすWin-Winの関係を築くために不可欠な要素なのです。

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