かつて出社一択だった働き方は、今やテレワークも選択肢の一つとなる時代になりました。
一時的にテレワークが主流となりましたが、最近では「出社回帰」の動きが強まり、出社を必須とする企業も増えています。
テレワークで十分対応できていたのに、「なぜ出社しなければならないのか?」と疑問を感じている方も多いでしょう。
この記事は、そんなあなたの疑問を解消するため、「なぜ出社が必要なのか」を解説します。
この記事が響く人は、私たちと同じく、働く環境に左右されやすいと感じている方です。
既に高い自己管理能力で成果を出せている方は、得るものが少ないかもしれません。
この記事は、
・営業担当・課長・部長・本部長・執行役員の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える勉強会の講師経験
・1,000冊近い読書経験
これらの経験を持つ「よしつ」が実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい、知っておきたい 考え方・意識・スキル)
なぜ出社しなければならないのか?
自分で自分を守るため
多くの人は出社している方がテレワークより仕事の能力が上がります。
仕事の能力が上がれば、給料アップや良い会社への転職といった選択肢が広がります。
これにより、自分で自分を守れるようになります。1つの会社に無理にしがみつく必要がなくなるからです。
もちろん、テレワークにも大きなメリットがあります。
通勤時間の節約、集中力の確保、ワークライフバランスの維持など、その恩恵は否定できません。
しかし、これらのメリットと出社のメリット・デメリットを総合的に比較・判断した結果、環境に左右されやすい人にとっては、出社する方が長期的なメリットがあると言えます。
出社する方が仕事の能力が上がる理由
・出社した方が働くから
・無意識に得ることがたくさんあるから
・正しい評価やフィードバックを受けやすいから
この3つが成長につながるポイントです。
私を含めた多くの人は、働く環境に左右されます。
周りに人がいないと力を抜いたり、本来今日までにやらないといけないことを先送りしたりした経験を持っていると思います。
この結果、同じ8時間拘束でも、テレワークと出社では実際に仕事に向き合う時間、つまり実労働時間は変わってきます。
だからこそ、私たち環境に左右される人間には、質の高い集中と相互作用が自然と生まれる環境が必要なのです。
上記の3つを詳しくみていきましょう。
出社した方が働くから
一般人は環境に大きく左右される
他者の目があることで、適度な緊張感が生まれます。これにより、何気なく時間を浪費することが少なくなります。
結果として、同じ時間拘束されていても、実際の労働時間は増える傾向にあります。
また、先輩や同僚、後輩が見ている前で「恥をかきたくない」という心理も働き、自然と仕事に集中せざるを得ない状況が生まれます。
また、モチベーションの高低に関わらず、働くことに向き合う時間が長くなるのです。
成長には「経験」が不可欠です。実労働時間が増えれば、それだけ多くの経験を積むことができ、成長に直結します。
無意識に得ることがたくさんあるから
偶発的な情報から大きな学びを得ることがよくある
オフィスには、意図せず耳にする情報や、ふとした会話から得られる学びが数多く存在します。
例えば、同僚が顧客との会話で素晴らしい対応をしている場面を耳にする。
休憩中に交わした世間話から、仕事の課題を解決するヒントをもらう。
隣の席の同僚が作成している企画書の構成やデザインが参考になる。
ちょっとした雑談から新たな人間関係が生まれ、仕事の幅が広がる。
他の人の姿を見てモチベーションが上がる。
これらは、テレワークではなかなか得られない、オフィスならではの「偶発的な学び」です。
もちろん、人と直接交流することによるデメリットもあります。
例えば、不要な声かけによる集中の中断や、上司・同僚の機嫌への配慮など、煩わしさを感じることもあるでしょう。
しかし、それらのデメリットをはるかに上回るメリットが、オフィスでの「偶発的な学び」にはあふれています。
だからこそ、人と直接顔を合わせる機会は非常に重要なのです。
正しい評価やフィードバックを受けやすい
適切な評価と質の高いフィードバックを得る機会
テレワークが中心になると、多くの企業は「結果主義」に傾倒しがちです。
なぜなら、評価者は業務のプロセスが見えにくくなります。
その上、その見えないプロセスを適切に評価できるマネジャーは多くはないからです。
(詳しくは、良い会社の見分け方「結果よりもプロセスを求める会社」を参照)
その結果、誰もが判断しやすい「結果のみ」で評価する傾向が強まります。
会社は結果が大事です。ただ、会社は短距離走ではなく、長距離走なので、結果を出し続ける必要があります。
そのためには、結果を出すプロセスを構築できる能力が必要になります。
そのために、上司を含めた周りからのプロセスを構築する能力を上げるサポートが必要です。
ただ、評価フィードバックは形式的で短時間になりやすく、本来、個人の成長に必要な詳細なフィードバックを得ることが難しくなります。
私自身、長く評価フィードバックをおこなってきましたが、結果指標は数値で簡単に把握できます。
一方、プロセスは、部下の行動、悩み、感情の原因を自ら探る努力をしても、完全に把握することは極めて困難です。
物理的に離れているテレワークの環境下では、プロセス把握はさらに難しくなります。
多くのマネジャーが、誰もが判断しやすい「結果のみ」で評価する誘惑に勝てるか自信がないと考えるでしょう。
(詳しくは、良い会社の条件 人事評価フィードバック面談に時間をかけるを参照)
評価される側も、自身の努力や過程が正当に評価されないことで納得感を得にくくなります。
また、このような環境で将来自身が評価者になった際に、適切なフィードバック経験を積めていないことで、良いフィードバックができにくくなります。
さらに、テレワークでは評価者の能力に依存する部分が大きくなります。
もちろん1on1でも評価者との接点は持てますが、全てにおいて万能な上司はいないので、あなたにとって完全なサポートは受けにくいと思います。
オフィスでは「自分の評価者ではない人(他部署の先輩など)」からも客観的な視点やアドバイスを得やすいです。
それが評価の一貫性を補完したり、評価者依存のリスクを分散させたりすることにつながり、多角的なフィードバックの機会が増えます。
だからこそ、オフィスで働くことが成長につながるのです。
なぜ出社しなければならないのか?の「まとめ」
出社は「あなた自身のキャリアと能力を守る」ために有効です。
多くの人にとって、テレワークと出社で同じ時間働いた場合、出社した方が仕事の能力向上につながります。
これにより、一つの道に拘束されることなく、自分で選べる道を増やすことにつなげてほしいのです。
5社で沢山の人と働いてきた中で、その会社にしがみつかざるを得ない人が苦労しているのを見てきました。
だからこそ、皆さんには、自分で選ぶことができる選択肢を持ってほしいと思っていますし、そのために、成長してほしいと思っています。
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