AIに聞けば、なんでも答えてくれる時代。本当に素敵なことですよね。
辞書を引く、ネットで検索する、そしてAIに聞く。
道具は劇的に進化し、どんな質問にもほぼ間違いなく答えてくれます。
「今までの調べる苦労は何だったのか」とさえ思います。
会社の若手も上手に活用していますが、ふと気になることがあります。
「何でもすぐに聞ける環境が、学ぶ意欲を削いでいないか?」ということです。
ここに、現代のビジネスパーソンが直面している「残酷なパラドックス」があります。
皮肉なことに、AIをどう活用するかは「人の能力」で大きな差がつきます。
・AIを使いこなす「問い力」
・出された答えの良し悪しを仕分ける「判断力」
・答えを現実の成果に変える「活用力」
これらがAI時代に人に求められていることです。
(詳しくは、AIを味方につける「3つの能力」と「土台」となるビジネス基礎知識・思考のフレームワークを参照)
AIが何でも教えてくれるのは「誰にでもできること」であり、そこには付加価値はありません。
付加価値を生むためには、結局この3つの能力が不可欠なのです。
では、その能力はどうやって身につくのか?
実は、ここに「知識」がどうしても必要になります。
能力が備わるには、決まった順番があるからです。
・わからないからできない
⇓
(知識を得る)
⇓
・わかっているけどできない
⇓
(実践で、脳内の知識を使ってみる)
⇓
・できるようになる(=能力がつく)
AIという「外付けハードディスク」が出現しても、私たちの「脳内」に知識が必要な理由はここにあります。
(詳しくは、「知識と能力とスキルの関係」をわかりやすく解説を参照)
私たちは無意識のうちに、脳内で知識を深掘りしたり、「AではなくBを使おう」「いや、組み合わせてみよう」と瞬時に判断しています。
脳の中に「知識という在庫」がないと、この取捨選択も結合もできないのです。
AIの登場で「知識を得る苦労」から逃げられそうな気がしていましたが、残念ながら(?)そんな日は来そうにありません。
それどころか、昔のように「知識を持っているだけ」では活躍できない時代になりました。
時代が進み、便利になればなるほど、人間がやるべき仕事はどんどん高度化しています。
少し耳の痛い話かもしれません。
でも、この事実に今気づけたことは、後で知るよりもずっとラッキーなはずです。
まずは「脳内の在庫」を増やす第一歩として、ビジネス書を読むことから始めてみませんか?
