転職の際によく言われるのは、自分のやりたいことを明確にして、希望の業種を選んで、自分の適性を分析しましょうとなります。
でも、それができれば悩まないのです。できないし、わからないから困るのです。
この記事は、このように思う20代の方向けに、会社を選ぶ時、どのような基準で考えればいいかを解説していきます。
この記事は、
・中途採用責任者の経験
・風土の違う5社での経験
・数百名のマネジメント経験
・数千社への営業経験
・100回を超える若手向け勉強会の講師経験
これらの経験を持つよしつが、実体験から得たことを元に書いています。
(あわせて読みたい 20代「転職の流れ(転職判断・会社選択・広告の見方・面接のポイント)」をわかりやすく解説)
会社の選び方の順番
- 自分が「絶対」売りたくない商品の会社を除く
- 商品力があり、売上が伸びていて、売上総利益率が高い会社を探す
- 沢山のサイトやエージェントに登録する
- 3で登録したサイトやエージェントの仕組みを知って応募しまくる
この4ステップで進めましょう。
あくまで、希望の業種や職種が明確でなく、自分のやりたいことや適性があやふやな方向けに解説します。
ただ、このように思っている方ご安心下さい。同世代の方から表面上に出てくる言葉ではなく、心の中身を見ると、大半がこのような思いを持っている人ですよ。
逆に変なこだわりを捨て、上記の手順で考えると選択肢が広がり、良い企業と出会える可能性が増えます。
但し、1点だけ覚悟してほしいことがあります。上記ステップだと手間が無茶苦茶かかります。
ただ、私の経験上、良い会社に出会う確率はとても低いです。
今まで数千社の会社に営業しました。ただ、営業した会社で働いてみたいという会社は5社もなかったです。それ位の確率です。
したがって、行動量が大事になるのです。行動量があれば、失敗の確率は大きく減ります。
20代で転職を考えているということは、1社目が失敗だった人だと思います。
ステップアップを目指してという人もいるでしょうが、本心ではどうでしょう?
20代で一番避けたいことは、転職回数が多くなることです。感覚値で言うと、転職回数の多い人は、その回数の二乗分に反比例して書類通過率が下がります。履歴書は一生ものなので、大事にしてくださいね。
そして転職活動は、以下の3点を絶対守ってください。
- 転職活動は在職しながら行うこと
- 転職活動していることは会社に絶対言わないこと
- 会社に辞めると伝えるのは、転職先と最終合意をしてから
では順番に解説していきます。
自分が「絶対」売りたくない商品の会社を除く
「絶対」売りたくないものはなんでしょうか?理屈ではなく、いやだという気持ちを持つ商品です。
好きなもの、面白く感じるものという切り口から考えないことです。
会社が好きになる2大要素は自社商品が好き、もしくは、働いている人が好きのどちらかです。
この2大要素の内の1つが商品なので職種に関係なく必ずこの切り口から考えましょう。
ちなみに私の場合は、親や友達に商品を売りたくないので、BtoCの会社は全部除外です。
もう一つは、お金自体を売る商売もなんか嫌なので、BtoBでも金融・証券関係はすべて除外です。
感情で嫌なものは、一生気持ちが変わる確率は低いです。
商品力があり、売上が伸びていて、売上総利益率が高い会社を探す
商品力があり、売上が伸びている会社
20代で大事にしないといけないことは、「時間当たりの経験値の多さ」です。
これからは、楽に過ごせる時代ではありません。結局自分を守るものは自分の実力だけです。
意識が前向き受け身関係なく、明確な希望がわからない間、無駄にすごさない環境に身を置きましょう。
時間当たりの経験値を上げるには、わかりやすく言うと、バッターボックスに立つ回数が増えるかどうかです。
バッターボックスに沢山立つには、商品力があり、成長している会社に所属することです。
商品力が強い会社と弱い会社では、例えば新規テレアポをする場合のアポ率が全然違います。アポ率5%とアポ率0.1%では、50倍の差となります。
明らかに商談数が変わります。その上、お客様の上長に会える確率も変わります。
ただ、注意が必要なのは、商品力が強くても成長していない会社です。
マーケットに商品が浸透し、仕事の広がりがひと段落してしまっている状態か、商品自体が時代遅れになり始めているかです。できれば避けたいところです。
(ライフサイクルの詳細は、「プロダクトライフサイクル」超簡単解説&使い方紹介を参照)
売上総利益率が高い
給料含めて投資しやすい会社
売上総利益率の高さはとっても重要な項目です。例えば、同じ売上でも売上総利益率(粗利)20%の会社と50%の会社では、会社全体で投資に使える金額がまったく変わります。
当然ながら、売上総利益率が高い会社の方が、間違いなく投資ができます。投資できるということは、儲かり続ける確率が上がることと、その結果、給料が上がる可能性(ボーナス含めて)が高いということになります。
だから、商品力があり、成長していて、売上高総利益率が高い会社を狙うのです。
競合がいない(もしくは少数)マーケットでシェアを取っている会社
普通製品メーカーでは、工場を造り、原材料にもお金がかかり、競合との価格競争にもさらされますので、粗利は低くなります。
ただ、あるマーケット(ニッチなマーケットでも)の中でシェアを独占しているような会社は、利益を大きくのせて販売できるので、利益率が高くなります。
このような会社だと間違いなく、経験値を沢山得ることができます。
(会社の選び方の詳細は、やりたいことが見つかっていない20代向け!自分に合った会社の見つけ方を参照)
会社の見方を知りたい方は、【有名企業分析】18社の直近決算と成長のポイントをわかりやすく解説を参照ください。
有名会社がなぜ成長し儲かっているのか?をわかりやすく解説しています。財務諸表のとっても簡単な読み解き方も記載しています。
会社をどのような観点で見ればいいのかが学べますよ。
会社の探し方
ネットでシンプルに「利益率の高い会社」で検索してみてください。
Saas系が沢山出てきますし、製造業のグローバルニッチトップ企業などの一覧も出てきます。
また、個別の会社を調べたい時には、帝国データバンクで調べる方法もあります。
個人向けに1件500円で情報提供してくれています。開示される情報は少しですが、売上・純利益の2年間は見ることができます(登録があることが前提ですが)。残念ながら売上総利益ではないですが参考にはなると思います。
沢山のサイトやエージェントに登録する
とにかくここが大事です。上記のような会社に出会うためには、沢山の会社と出会える可能性を広げておかないといけません。
見つけたい会社が複数サイトで募集している訳ではない
ちなみに、転職サイトの掲載料をご存じですか?掲載料金カテゴリーが5、6あるのですが、真ん中のカテゴリーでも1か月50万位します。
そして掲載料なので、採用の保証がありません。採用できないと毎月この金額がかかってきます。これをどんな企業も複数サイトに掲載するでしょうか?
そんなことはないですね。ということは、1サイトだけ見ていると、出会いたい企業に出会えない場合があります。
また、私たちが探したい、商品力があり、成長していて、売上高総利益率が高い会社は、当然沢山の人に知られています。
ということは、1サイトだけの掲載でも沢山の募集を集めることができる可能性が高いので、複数サイトに掲載する必要がないのです。
だから、メインどころのサイトにはすべて登録する必要があります。
転職サイトだけでなく、エージェントにも登録する
また、エージェントと会社名につく場合が多い人材紹介にも登録する必要もあります。
転職サイトは、募集したい会社が広告費を払い広告を掲載し、募集者が無料の会員登録を行い、マッチングする仕組みです。掲載費が採用コストとなります。
それと比べて、エージェントと呼ばれる人材紹介会社の仕組みは、募集したい会社が人材紹介会社に募集者を紹介してもらい、採用が決まったら、年収の30-35%を採用費として支払います。
広告のようにオープンにせず募集活動が出来ることがメリットですが、総じて採用費が高くなることがデメリットです。
募集者は人材紹介会社に無料登録することで、人材会社を通して会社を紹介してもらいます。
この際に、キャリアカウンセラーとの面談があり、様々な話が聞けて、転職活動の参考になります。また、通常の広告では、知ることができない募集案件に出会える可能性があります。
昔は管理職などのハイクラスの場合にエージェントを使いましたが、今は、かなり年齢が下がってきています。
20代でも普通に人材紹介会社を使うようになってきました。
沢山登録するのは安易な妥協を減らすため
もう一つ沢山のサイトやエージェントに登録しておく理由があります。
1つの会社から内定をもらった時のことを考えてください。よくあることですが、ちょっと希望とは違い、ネガティブに感じる会社に内定をもらうことがあります。
他社の面接予定がなく、この会社から1週間以内に返事が欲しいと言われたらどうしますか?内定を辞退して、次を探す勇気がありますか?
この際に妥協が生まれます。また、この妥協の判断は、本来大事にすることではなく、自分の頭の中で、元々の考えを捻じ曲げて、内定を大事にする思考となります。
これは、転職に失敗した人の多くの人が陥っていることです。直観って大体当たるのです。
このことを避けるためには、手持ち(面接予定や他の内定)は沢山あればあるほど、判断の幅を広げることができますし、冷静な判断ができます。
就職活動の時に経験した人もいるかと思いますが、内定が中々でないと、自分がダメな人間に思えてきたりします。
その精神状態では、正しい判断はつきにくいです。
また、気になることをちゃんと冷静に判断せずに入社した場合、入社後にそのこと自体を想定以上にネガティブにとらえやすくなる=再度転職を考える=転職回数が増えることになります。
選択の幅をひろげるためにも、同時進行できる案件を増やすためにも、沢山のサイトとエージェントに登録しましょう。
沢山登録すると確かに大変です。でも変な妥協をする可能性を上げるのか?できるだけ妥協はしたくはないが大変なのか?どちらがいいでしょうか?
ここは絶対に頑張りどころです。永遠に続くわけではないので踏ん張ってください。
登録するサイトおよびエージェント
登録したい転職サイト
転職サイトは、絶対登録するものは、マイナビ転職、リクナビネクスト、エン転職の大手3社です。これに加えて、Re就活できればこの4つ、最低でも最初の3つにはエントリーしましょう。
マイナビ転職の登録はこちら
リクナビネクストの登録はこちら
エン転職の登録はこちら

登録したい人材会社
エージェント(人材紹介会社)は、基本転職サイト運営会社の関連会社で運営している会社を中心に会員登録しましょう。
マイナビエージェント、リクルートエージェント、dodaは登録しましょう。
マイナビエージェントの登録はこちら
リクルートエージェントの登録はこちら
dodaの登録はこちら
UZUZの登録はこちら
登録したサイトやエージェントの仕組みを知って応募しまくる
ここからは、実際のサイトの見方や使い方のポイントを説明します。
新しい情報が掲載されるタイミングを知る
転職サイトの情報更新日を知っていますか?基本週2回だけ更新されます。新しい会社の掲載が始めるのは週2回(大体夜中に更新)しかないのです。
だから、各転職サイトの更新日を把握することで、会社探しの効率が変わります。
新しく掲載された会社に、いち早く応募することが大事なのではなく、更新後に新着会社の情報を抜けもれなく把握することが目的です。
新しい情報を人より早く得ても、結局、応募して面接してという流れがある以上、早く見つけて応募してもアドバンテージにはなりません。
但し、沢山の情報を得ることが大事なので、「更新日」に「新着会社」をチェックしましょう。
ちなみにマイナビ転職は火・金、リクナビネクストは水・金、エン転職は月・木、dodaは月・木、Re就活のみ毎日更新です。
掲載順位のロジックを知る
基本は掲載額が高いカテゴリー(ほとんどが掲載スペースが大きい)に参画している会社から順番に並びます。
但し、新着の会社は少しの期間だけ通常より前に掲載されます。
どんな会社をターゲットにしたいかにより変わりますが、商品力があり、売上が伸びていて、売上総利益率が高い会社を探すには、様々な掲載位置に分散して掲載されます。
検索して最初の方だけ検索するだけだと、後方に出てくる狙いたい会社の情報に出会えないことがあるので注意が必要です。
なぜなら、掲載の順番が前の方には、今人が足りていないので、少しでも沢山の人に掲載内容を見てもらうために、大きなお金を払っている会社が並びます。
その中には、商品力があり、売上が伸びていて、売上総利益率が高い会社「ではない」会社も多いからです。
良い会社は募集が集まりやすいので、大きなスペースを出さなくても、集まりやすいとも言えます。
色々な理由があるので、断定はできませんが、このような傾向があり、エリア、職種のみで検索する場合は最低でも120番目までは見ましょう。
120番というのは、掲載カテゴリーの上位から真ん中クラスまで網羅できるからです。
掲載原稿の内容から会社を把握する
掲載原稿の内容は、各会社の強みを表現するものです。ということは、検索後に各社が並んで掲載されるページを見れば、その会社がどんな会社がわかります。
但し、強みとして使う言葉の裏の見方があります。
よく出てくるワードから裏の見方=悪い意味となる場合のことを記載しておきます。必ずではなく、そのような見方もあるという観点で読んでみてください。
掲載スペースの大きい会社
人が足りない=人がすぐにやめているという見方ができます。理由は色々ありそうですが、毎週人が入社し、毎週人がやめていき、人の入退社が社内広報できない会社も存在します。
歩合給 20代で1000万
基本20代で500万以上の年収をもらえるのはよほど良い会社か歩合給のどちらかです。
歩合とは、商品を売った販売価格の一定利率(例えば10%とか)がインセンティブとして入ることで、給与が跳ね上がる仕組みです。
基本給が上がる訳ではないことと、販売して初めてもらえるものです。
歩合なので、当然よく売れるお客様やエリアはすでに先輩たちが確保しています。
皆さんが入社後担当する顧客やエリアは、先輩のようの売上が上がりやすい顧客やエリアではない可能性が高いです。
また、歩合制の場合、基本顧客や担当が変わらないので(収入に直結するため)、既得権益がはびこり、仲良く働く意識は少ない会社が多いです。
テレワークが基本
よく言えば、働き方の柔軟性があるとみることができます。
悪い見方をすれば、基本結果ですべて判断されます(途中経過は中々見ることができない)。
このことを募集会社に聞くと、マネジャーがしっかりコミュニケーションを取り、対応していますという答えが返ってきます。
ただし、そんな優秀なマネジャーが沢山いる会社は少数です。
また、座席を並べて一緒に仕事をしないので、仲間ができにくいことと、他の人の仕事を空気間含めて見たり感じたりできないです。
たまたまの気づきもなく、仕事を学ぶ機会が極端に少なくなります。
たまたまの気づきって実はすごい教育効果があるのは、オフィスで働いた経験があればあるほど感じることです。
大量採用
良い見方をすれば、会社が成長している。悪い見方をすれば、人が沢山やめていっています。
中途で大量採用するには、採用基準を落とさないとできないため、マッチング精度が悪く、短期間での退職の確率が上がります。
面接に社長が出てくるかどうか?
サイトの最終面接の項目を確認します。100名以下の会社の場合限定ですが、最終面接に社長が出てこない会社は、人を大事にする会社ではないです。
社長は事業を行う上で、採用する人はとっても大事なことだし、絶対興味があります。普通は、ちゃんと会った上で判断したくなります。
普通はそうなのに、最終面接に出てこないのは、何か社長の考えに問題があります。という事は、その社長が最終責任者である会社の運営にも何か問題があります。
募集広告に掲載していない場合もありますが、最終面接を受ける際は必ず確認しましょう。
最終面接設定の際に、明るく元気に御社の社長にも会えますか?と聞いてみましょう。
実績主義
年収の高い会社と同じ見方が基本です。その上で、マネジメントが弱い可能性があります。プロセスを見にいく気がないので、結果のみで判断する会社の可能性があります。
このような会社でもうひとつ注意点があります。実績の基準です。
当然予算(目標)があり、その達成率で見るのですが、この予算設定が適当な会社が多いのです。
マネジメントが弱いので、予算の難易度調整がずさんな場合が多くなるのです。
ひどい場合は、予算の達成率ではなく、売上グロス金額で判断する場合もあります。担当する顧客やエリアに大きく左右されます。
自分のベースで働けます
自分で勝手に考えて結果を出してね、サポートはしませんのでという会社である場合があります。
だって、経営層は社員にはちゃんとは働いてほしいから、自分のペースで働かれては困ります。
大手子会社
会社の上層部が親会社から出向ばかりで、会社の成長が主でなく、その人たちの出世等が優先される場合があります。
更に、上層部は出向ばかりで、出世しにくいことも覚悟が必要です。
提案する範囲が広い
いいように聞こえますが、要は自社の強みがないので、売れるように各自で考えてくださいというパターンが多い。
実は古い会社にはとっても多いパターンです。昔の成功体験から抜け出すことができずに、昔の強みが弱くなり、新しい強みが築けていない。
面接1回で内定
1回の面接では面接官は2名程度です。面接1回で内定いうことは、その2名で決めてしまうということです。
社員で採用すると、簡単にはやめさせることはできません。したがって、普通は複数回の面接で、多数の眼を通して失敗の確率を減らします。
そうしないということは、失敗のリスクを背負うということです。当然、失敗が多いと社内の受け皿も大変なので普通はそのような選択はしません。
しかしこの選択をしているということは、自主退職する人が多く辻褄が合っている可能性が高いのです。
〇〇候補として採用
採用をする際は、ポジション(役職など)を決めて募集します。そして、その基準にあう人を採用します。
リスクはありますが、ポジションを決めて募集しないと、採用される側の人が募集してくれないからです。
ただ、例えば課長候補とか、店長候補などで採用をかけている会社があります。なぜ「候補」なのでしょうか?
候補なので約束ではないのです。がんばっても、その役職になれるかどうかはわかりません。1名しか課長になれないのに、5名採用している場合もあります。
でもこの表現だと少し期待しますよね。だから候補という言葉を使うのです。
お客様先に常駐
読んで字のごとく、雇用主は採用した会社なのですが、働く場所は雇用主のお客様の企業に常駐して働きます。
お客様先でフルタイムで働きますので、所属する会社の人とのコミュニケーションは、ほぼない状態です。
その上、働く場所はお客様先なので、お客様の都合がすべてです。かつ同じ会社の人は少数なので、相性が悪くても避けようがありません。
また、有給も取りづらく、お客様に振り回される可能性が高い働き方となります。
したがって、若手の間はおススメしない働き方です。
幅広く様々な業務を担当
若手でも様々なことを任せてもらえるように感じる言葉です。しかし、なぜ幅広く担当しないといけないのでしょうか?
若い内から様々な業務を経験して成長してほしい場合もあるでしょう。ただ、多くは人が少ないから、何から何までやらないといけない場合です。
言葉の使い方で良く聞こえる言葉でも、注意が必要なケースです。
前職の給与を考慮
年収を、前職でもらっていた額に近づけてくれるという、とてもありがたい話のように聞こえます。確かに採用される段階ではいい話です。
ただ、この制度は、私たちが入社した後に入ってくる人が、バラバラの年収であることと同じ話です。もちろん、ポジションの上下と逆転した年収の場合もあります。
この事象は社内で一番不満が出ます。その不満を抱く可能性を受け入れることができますでしょうか?
広告掲載内容が他社と比べて極端に少ない
現在は採用される側が有利な採用環境です。ということは、採用する側はかなり一生懸命活動しないと採用できません。
そのような環境で、自社のアピールとなる広告掲載内容が明らかに手を抜いてるということは、どんなことが考えられるでしょうか?
大事なことに対して、ちゃんと考えることができない会社である可能性が高いです。
残業が少ない
この数年残業が少ないことをアピールする会社が増えました。本当に少ないのならOKです。
しかし、ここまで沢山の会社がアピールできるほど、本当に残業が少ないのか?は疑問に残ります。
ひとつおススメな行動があります。内定をもらった会社に夜の21時位に訪問してみてください。
フロアには入れないですが、外から電気がついているかどうかはわかります。結構ついていると思いますよ。
このことを踏まえて、面接時にその会社のフロアの向きを把握しておくといいですよ。その向きに電気がついているかをより精緻に把握するためです。
特に残業を気にする人は、めんどくさくてもこの行動だけはおこないましょう。失敗確率が大きく減ります。
上記で見たように、うたい文句の裏にはこのような見方ができます。全部が当てはまるとは言えないですが、参考にしてください。
その上で、沢山応募しましょう。応募しない限り、その会社のことがわからないからです。
会社の口コミサイトの「口コミ評価を鵜呑みにしない」
会社の口コミサイトの活用方法を解説します。
会社の口コミサイトは多数ありますが、鵜呑みにするのは判断を間違うことになります。
私は5社で働いていますが、5社の口コミを見ると、あっている部分より合っていない部分の方が多くあります。
理由は沢山の会社で働いた経験を持った人が相対評価で口コミを書いているわけはないからです。
口コミ記載者の多くは、経験社数が少なく、その他の会社との相対比較ができないので、その方の完全な主観になっている場合が多いからです。
また、新卒で入社していれば、その会社の風土になじんでいるため、総じて悪い評価になりにくいからです。
また、ある口コミサイトでは、採用用として、口コミ数を増やすために、現在働いている方に投稿するように促しているため、悪い口コミが少なくなります。
だから、参考にするのは、例えば残業30時間とか、通信教育補助があるなどの事実だけを参考にしましょう。
形容詞及び思うという言葉は口コミ記載者の主観が大きいため参考になりません。
(詳しくは信憑性が低い?会社口コミサイトの見方「3つのポイントを参照)
20代で転職する際の「会社の選び方」まとめ
- 自分が「絶対」売りたくない商品の会社を除く
- 商品力があり、売上が伸びていて、売上総利益率が高い会社を探す
- 沢山のサイトやエージェントに登録する
- 登録したサイトやエージェントの仕組みを知って応募しまくる
- 会社の口コミサイトの「口コミ評価を鵜呑みにしない」
1回目の転職は本当に大事です。よくある履歴書のパターンですが、1社目は4年、2社目は1年その後ブランク半年、3社目半年その後ブランクです。
1回目の転職に失敗し、その後焦って更に失敗を繰り返すことになります。
1回目の転職にしっかり時間と手間をかけましょう。
ビジネスの初心者からベテランまで、誰にでも役に立つ本が大幅改定して新発売されました。小説風のストーリーに解説を所々に入れたビジネス書です。
著者は三枝匡さんで、私はすでに出ている本を全部20回以上読んでいます。今回発売された本も読みましたが、誰にでも何回読んでも役に立つ本当におススメ本です。
何回も読んだおススメ本の紹介は以下を参照下さい。

何回読んでも学べた本厳選!ビジネスに役立つおすすめ本はこちら
記事一覧から探したい場合はこちら

用語から検索したい場合はこちら
